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ZOC武道館「NEVER TRUST ZOC FINAL」ライブレポート

イケてるハーツの藤咲雫です。

NEVER TRUST ZOC FINALに行ってきました。

ツアーファイナルでもあり、ZOC初の日本武道館での公演でもあり、メンバーの香椎かてぃさんのZOCとして最後のステージでもある公演でした。

ZOCは藍染カレンさん、香椎かてぃさん、西井万理那さん、巫まろさん、雅雀り子さん、プロデューサー兼メンバーの大森靖子さんによる6名アイドルユニットです。

私はZOCのファンなのですが、アイドルのファンになってこうして会場に足を運ぶのははじめての経験でした。

会場は若い女性のファンが多く、個性的なファッションの方が多いのが印象的でした。

360度客席に囲まれ、ステージはZOCのシンボルマークの形をしていました。

いよいよ開幕、一曲目は「ZOC実験室」白い衣装を身に纏ったメンバーがあらわれ、会場は色とりどりのサイリウムに包まれました。

その後「AGE OF ZOC」「GIRL’S GIRL」と続き、ノリの良い曲で会場が沸き上がりました。

声が出せない中でも、手を上下させて盛り上げる工夫をしているな、と感じました。

そして4曲目、香椎さんの「ちょっとちょっとちょっと武道館〜!!変な男と付き合ってんのどこのどいつだよー!」の掛け声から、「断捨離彼氏」を披露。これMVに東海オンエアのてつやさんが出演したことで話題になった曲で、会場は更に盛り上がりました。

私もテンションが上がって、一緒にサビの振りを踊って楽しみました!

初めてのライブでしたが、こうしてたくさんのファンの方と楽しめる一体感や、大好きなアイドルの一挙一動が愛らしくて、あっという間に引き込まれました。

その後MCでは、武道館でのライブを行うことについて、元ハロー!プロジェクトに所属していた巫まろさんが、「ただいまー!」と言い、武道館に立つのは4回目であることを話していました。

初の武道館に立って、緊張しているだろうと思いますが、MC中もパフォーマンス中も、みんな堂々として、自然体なのが印象的でした。

MC明けの「IDOL SONG」では、その場のジャンケンで大森さんか西井さんが落ちサビを歌うことになっていて、Zeppツアーで負け続けていた西井さんがやっと勝ちましたが、香椎さんが落ちサビを横取りし、笑いがおこりました。

そして「イミテーションガール」、TikTokで話題になった「ヒアルロンリーガール」「チュープリ」など、アップテンポでキャッチーな曲が続き、会場がふたたび盛り上がったところで暗転、その後大森さん、西井さん、藍染さん、香椎さんのソロ曲が続きました。

西井さんはオレンジのつなぎの衣装で元気な曲、藍染さんは赤と黒のドレスで情熱的な曲、香椎さんはストリート系の私服でかっこよく歌い上げました。

それぞれ個性に溢れていて、私たちもソロ曲が持てるようになれればいいな〜と憧れました、、、

その後大森さんがアコースティックを披露し、バックでは雅雀さんが、モダンバレエを踊りました。大森さんの、叫ぶような力強い歌声と、雅雀さんの表現力に圧倒されました。

ソロコーナーの後は、先程の衣装とは対照的な、ダークトーンの衣装を着たメンバーが現れ、「FLY IN THE DEEP RIVER」「ピンクメトセラ」「draw(a)draw」を披露しました。

その後のMCではそれぞれのソロ曲の感想などがありました。藍染さんが小道具のピストルを客席に向かって打ち、客席は打たれる真似をするなど、楽しいMCでした。

そしていよいよライブ終盤、「SHINEMAGIC」のかっこいいダンスの後は、「A INNOCENCE」でした。この曲は私の1番好きな曲で、生で聴けたことに涙が出そうでした。”やり直さない 消さなくていい そのままで素敵な君なんだ 気づかない馬鹿な世界をちょっと変えたい 僕だってイノセンス” 後悔するような出来事があったとき、悲しい思いをしたとき、この歌に何度も救われました。様々な過去を抱えたZOCのメンバーが歌うからこそ、この歌は光り、強く訴えかけてくるものがあります。

その次は「family name」、この曲も大好きな曲で、”クッソ生きてやる!!”という歌詞を一緒に叫べないもどかしさを感じました。いつも聴いている音源とは違い、目の前でそう叫ぶ姿に、生きる勇気をもらいました。

この曲が終わると、”We are ZOC!ありがとうございました!”と挨拶があり、メンバーは捌けていきました。

しかし、アンコールの手拍子が鳴り響き、再び登場。私服テイストの衣装でした。

全員で「DON’T TRUST TEENAGER」を歌ったあと、香椎さんがファンに向けて涙ながらに手紙を読みました。

“自分はアイドルになりたいと思ってから、自分はアイドルに向いていないということにすぐ気付きました。自分が周りの人にアイドルになることを認めてもらうにはすごく時間がかかりました。

家もお金も無い状態でのスタートで無我夢中で活動しました。自分にとってZOCは青春でした。新体制になる度に、 大丈夫、まだいける。 と自分に言い聞かせていたのですが、どんどん変わっていく環境についていけなくなりました。

ですが、結成当初から言い続けていた武道館でのライブの夢を叶え、自分たちがやってきたことがやっと形となりました。

応援してきてくれたみなさん、スタッフのみなさん、ここまで一緒にがんばってきたメンバーのみんなと同じ夢がみれて本当に楽しかったです。

本当にありがとうございました。”

このような内容の手紙でした。

私も、アイドルになりたいと思ったものの、アイドルが自分に向いていないと気づいて悩んだこともありました。そんな中、香椎さんが示してくれた、自由で新しいアイドルの形は、私にとって希望であり、憧れでした。

香椎さんが、夢を叶えることができた、と言って卒業することができて本当によかったです。ファンとして、今まで本当にありがとうございましたと、ここに綴らせてください。

その後は香椎さんは客席に手を振ってステージを去り、香椎さん除く5人で、初披露曲「REPEAT THE END」を歌い、送り出しました。

その後、一人ひとり新体制への意気込みなどを語りました。そしてアカペラでの「family name」を披露しました。5人での力強く美しい歌声は、これからのZOCを明るく照らすようでした。

レポートは以上です。最後にアイドルとして私が感じたことは、圧倒的なそれぞれの歌唱力と表現力でした。360度客席に囲まれる緊張や、長丁場による疲れなどを一切感じさせず、安定したパフォーマンスが素晴らしかったです。この安定したパフォーマンスが土台にあるからこそ、ZOCの世界観に引き込むことができるのだなと感じました。ダンスはただのダンスではなく、倒れ込むような振りや打たれるような振りなど、演技力が必要な部分もありましたが、全員がその曲を全身で表現しているのを感じました。

私もいつか、360度サイリウムに囲まれた空間に立てるように、日々の活動をがんばりたいと思います。クッソ生きてやるー!!!

NEVER TRUST ZOC FINAL
2021年2月8日(月) 日本武道館
<セットリスト>
01. ZOC実験室
02. AGE OF ZOC
03. GIRL’S GIRL
04. 断捨離彼氏
05. IDOL SONG
06. イミテーションガール
07. ヒアルロンリーガール
08. チュープリ
09. 絶対彼女(大森靖子ソロ)
10. それな!人生PARTY(西井万理那ソロ)
11. 紅のクオリア(藍染カレンソロ)
12. まろまろ浄土(巫まろソロ)
13. 仮定少女(香椎かてぃソロ)
14. 死神(雅雀り子ソロ)
15. Rude (大森靖子弾き語り)
16. パーティードレス(大森靖子弾き語り)
17. ハンドメイドホーム(大森靖子弾き語り)
18. FLY IN A DEEP RIVER
19. ピンクメトセラ
20. draw (A) drow
21. SHINEMAGIC
22. A INNOCENCE
23. family name
24. DON’T TRUST TEENAGER
25. REPEAT THE END
26. family name(アカペラ)

2月14日まで
ZOC 【Streaming+(配信)】のチケットを発売中
https://eplus.jp/sf/detail/3054620002-P0030028P021001

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